自分のそっくりさんを探し殺害した理由
昨年8月、ドイツのインゴルシュタットでシャラバン・K(当時23歳)の所有するメルセデスの後部座席から女性の遺体が発見された。ナイフで50回以上刺され損傷が激しかったこともあり、当初、捜査官は車の所有者であるシャラバン・Kが被害者であると考えた。
しかし、その後の検視報告で、本当の被害者はカディジャ・Oさん(当時23歳)というまったくの別人あることが判明したのだ。一体どういうことなのだろうか。
Woman found lookalike online — and killed her to fake own death: prosecutors https://t.co/QwQruWuIeA pic.twitter.com/pcKlKW67qp
— New York Post (@nypost) January 31, 2023
写真を見ると、シャラバン・K(左)と被害者のカディジャ・Oさん(右)が非常によく似ていることがわかるだろう。
実は、シャラバン・Kは家族間の内輪もめから身を隠したいとのおもいから、自らの死を偽装するために自分に似ている複数の女性とInstagramで連絡を取っていたのだ。そして、そのうちの一人、カディジャ・Oさんをターゲットに選んだのである。
自分の死を偽装するためのドッペルゲンガー殺人
捜査関係者によると、昨年の夏頃、シャラバン・KはInstagramでつながった美容ブロガーのカディジャ・Oさんに化粧品に関するメッセージを送信しており、美容製品のセットを提供することで被害者と会うように誘っていた。
犯行当日、シャラバン・Kは両親にミュンヘンにいる元夫を訪ねるとアリバイ工作をし、実際にはボーイフレンドとともにカディジャ・Oさんをメルセデスで迎えに行った。そして、森の中で顔が認識できないほどにナイフで刺し、その後、目につきやすい場所に遺体を残したメルセデスを放置したという。
今週、警察はシャラバン・Kを殺人罪で正式に起訴し、有罪となれば終身刑になるという。今回の件をドイツのメディアは”ドッペルゲンガー殺人事件”と報道しているが、警察のスポークスマンもまた、遺体発見時にはまさかこのような展開になるなど誰も想像しておらず、あまりにも異常で猟奇的な犯行で残忍極まりないと話している。
参照元:Twitter、New York Post