13歳少年が乾麺3袋分を食べて死亡
このほど、エジプトで調理をしないままインスタントラーメン3袋分を食べた13歳少年が死亡するという悲劇が起きた。
Tragic viral trend: 13-year-old dies in Egypt after eating uncooked instant noodles
Viral “Eat Ramen Raw” challenge turns deadly; experts warn against eating uncooked noodles
— Gulf News (@gulf_news) August 29, 2025
当局の発表によると、カイロ在住の少年は生のインスタントラーメンを食べ、30分も経たないうちに激しい腹痛、嘔吐、冷や汗などの症状を発症したというが、そのまま帰らぬ人となってしまった。この事件は8月25日に発生したが、少年はSNSで流行中の「Eat Ramen Raw(生ラーメンチャレンジ)」に挑戦していたとみられている。
事故後、調査官らは麺の検査と販売経路の追跡調査をしたというが、問題点は確認されず汚染製品や保管不良の可能性を排除した。そして、検死の結果、少年は急性腸管合併症を発症した可能性が高く、大量の乾麺を一度に摂取したことで消化管閉塞を引き起こしたと考えられている。
SNSで流行中のチャレンジか
この件について、管理栄養士は、調理していないインスタントラーメンは腸内で膨張し、閉塞や脱水症状、腹部への重度な不快感を引き起こす可能性があると警告している。また、ルチ・グプタ博士は、インスタントラーメンは調理後に摂取するよう加工されているため、生で大量に食べると消化器系に深刻な負担がかかるとも述べている。さらに、調味料の粉末や油分は胃腸管を刺激し、症状を悪化させる恐れがあるともいう。
インスタントラーメンはナトリウム含有量が高く、食物繊維が少ない上、保存料や添加物を含んでいる。これらは肝機能に影響を与え、心臓病、糖尿病、肥満などの慢性疾患リスクを高める可能性もあるそうだ。『Food Chemistry』誌に掲載された研究や韓国人成人を対象とした調査などによると、生麺の頻繁な摂取はメタボリックシンドロームやその他の食事関連疾患のリスクを高める可能性があることもわかっている。
SNSで流行しているこの「Eat Ramen Raw」チャレンジだが、調味料をまぶした乾麺をかみ砕く挑戦者を促すもので単なる娯楽のようにも聞こえるかもしれない。しかし、専門家はこうした流行が特に十代の若者の間で危険な食習慣を正常化させる恐れがあると警告する。また、流行りにのった類似のオンラインチャレンジが複数の死者を出していることも忘れてはいけないだろう。