先日、オーストラリアの警察があるものを発見し、話題になっている。
地上に現れたSOS
なんと地上に描かれた謎のSOSサインが発見されたのである!実際の写真がこちら。
Kalumburu Police wish to speak to anyone who may have been in the Swift Bay (Kimberley) area over the past few months…
どこにあるかわからないという人は、左上に注目して欲しい。少し拡大してみよう。
まぎれもなくSOSの文字が!!地面に石を並べて作られたのだろうか…結構大きそうだ。周りに転がっている石の大きさと比べても、少なくとも人1人分の大きさくらいはあるだろう。
一体誰が、なぜ、どのような状況でこれを作ったのだろうか?誰かが遭難したときに作ったものなのだろうか?はたまたアートの一種なのか?
このSOSサインは、オーストラリア西部のブルーム市から約500km離れた海岸近くで見つけられた。ヘリコプターに乗っていた人がこれを見つけ、警察に通報。平坦な地形ではなかったため、警察も飛行機で現地に向かった(写真も空中から撮影されたもの)。
警察は「付近には野宿の形跡が見られたが、それがいつのものかはわからない」と発表した。現場には野宿の形跡以外には、最近人間が活動した形跡が残っておらず、捜査することができないため、一般人に情報提供を求めた。
このSOSサインがいつのものか、作った人は生きているのかなどわからないことが多いため、事件は迷宮入りするかに思えたが…
該当者が現れる!
実際に記事を見て連絡してきた男性がいたのだ!!しかし、SOSサインを作ったのは彼自身ではなく、兄のロバートとその友人だという。
ことが起きたのは2013年、ロバートとその友人はヨットに乗っていた。そのとき、運悪く2匹のワニに遭遇。命からがらたどり着いたのがこの海岸だったということだ。2人は石を使ってSOSサインを作り、助けを求めた。幸い、食料と飲み物は確保することができ、最終的に他のヨット乗りに発見され助かった。
ただ、現在ロバート本人は地中海にヨット旅行に行っており、直接話しを聞くことはできていない。警察は「証言の内容と写真は一致している。しかし、ロバート本人に尋ねてみないと断定はできない。」と述べた。
まったく人騒がせな男である。救助されたならSOSサインを片付けるなり警察に伝えるなりするべきだろう。しばらくすれば雨風で消えると思ったのだろうか。
何はともあれ、遭難した人が無事ということがわかってよかった。というか一度遭難したのにまた懲りずにヨットに乗っているというのはすごいというか何というか…近日中に地中海の海岸でSOSサインが発見されたら、もしかしたらそれは彼のものかもしれない。