なんじゃこりゃ!インドにコラ画像みたいな青い犬が出没中
今、インド・ナビ―ムンバイ近郊で青い犬が大量に出没していると話題になっている。
我々からしたら「誰かがいたずらで青いペンキをかけたのか!?」と犬たちが心配になってしまうが、現地人の間では「神の化身だ!!」と騒がれているという。
青い・・・・予想以上に青い・・・・。まるで画像編集ソフトで適当に塗られてしまったかのような見た目である。
見方を変えれば、インドの神様の「シヴァ」や「カーリー」の肌そっくりな色あいともいえる。信心深いインドの人々なら、神の化身だと思い込むのも無理はない。
他の犬もこの通り。・・・あまりにも不自然な見た目になっており、かわいそうだ。
地元の動物愛護団体が調査した結果、近隣を流れる川が有害な化学物質で汚染されており、飲み込んだり泳いだりしたことが原因であることが明らかになった。
犬たちが生息するナビ―ムンバイ西部のタロジャ地域は、インド国内のメーカーのみならず、外資系メーカーの工場も点在する、インドでも有数の工業地帯だ。
まだまだ環境保全意識は低く、川に工場廃液を垂れ流しにする工場が後を絶たない。
▲ナビ―ムンバイの航空写真。川や海が酷く汚染されていることがわかる。
汚染管理委員会の地方役員であるジュワウントさんは、現状を重く受け止めこのようにコメントしている。
「タロジャ地域は多くの民間企業と癒着しており、環境汚染を無視し続けています。白い犬が真っ青になっていて、私たちは非常に衝撃を受けました。
ここで取材している間にも、青く染まってしまった犬を5、6匹は見ています。犬たちはどうやら、食べ物を探しに川へいったときに染まってしまったようです。」
インドの水質は悪化する一方で、人々の健康被害はもちろん、ゴミまみれの川を餌場とする犬たちの体調も心配されている。
しかも、青い犬の出没はこれが初めてではない。2013年に、インドを訪れたブロガーが青い犬をブログに投稿しており、4年前から状況はほとんど変わっていないことがわかる。
地元行政や動物愛護団体は、民間企業へ環境保全に努めるよう警告し、対策に乗り出している。
8/23 追記
22日に、川に染料を流していた疑いのある工場が廃棄物の処理に関する法令違反で摘発され、閉鎖が決定している。眼病を発症した犬も発見されており、現在治療を受けているとの事だ。