世の中捨てたものじゃない。ある老人と親子の感動話
ミサイルや自然災害など、様々な脅威で命を脅かされている昨今。こんなときだからこそ、人の優しさや温もりが余計に染みるものである。
先日、アメリカのオクラホマで起きた、ある心温まる出来事が話題になっている。
親子でスーパーへ買い物に来ていた、母のアリッサと息子のオーウェン。
オーウェンは3種類の恐竜のぬいぐるみを見つけ、どれにするか決められずにいた。
そこに近づいてきた一人の老人男性。
「こんにちは、可愛い坊や。」
こんな時代なので、なんだろうこの人、、と警戒するアリッサをよそに、男性はおもむろに財布を取り出し、オーウェンの胸ポケットに20ドル札を入れた。
this momma just cried in the middle of Target. We were at target waiting on Grammi and we found some dinosaurs. Owen…
「実は先週、2歳になる孫を亡くしたばかりなんだ。このお金で3つともぬいぐるみを買ってやっておくれ。」
そう言い、老人は涙しながらオーウェンの背中を撫で、去っていったという。
アリッサもオーウェンも初めは何が起きたか分からずにいたが、オーウェンが大きな声で「ありがとう!!」と叫んだときには、もう男性の姿はなかったそうだ。
アリッサはこの素敵な出来事を伝えるべく、「世界にはまだこんなに心温まることがあるのよ」と、Facebookで投稿したところ、いいね!は35万回を超え、シェア数も13万件を超えるほどの話題となった。
老人男性は2歳の可愛い孫を亡くし、憔悴しきっていたに違いない。そんなとき、どのむいぐるみにするか悩むオーウェンを見て、今は亡き孫の姿を重ね合わせ、手を差し伸べたくなったのかもしれない。
この男性が小さな孫を亡くしたのはとても残念なことだが、こうして人を温かい気持ちすることができる彼はきっと、とってもいいおじいちゃんだったのだろう。
人との繋がりが薄くなり、思いやりを忘れがちな世の中だが、こんなに素敵な出来事があることも決して忘れてはいけないなと何かを思い出し、少し目頭が熱くなるのであった。