繊細に編みだされる独特の世界観
アメリカ、フィラデルフィアに、かぎ針を使って作品を作る芸術家がいると話題になっている。
その作品群は、あなたがもっている編み物のイメージを覆すものになるかもしれない、、、
ではその作品を見てみよう。
これは全て、かぎ針だけで繊細に編み込まれ、形となった作品。
骨や骨格などをイメージさせる作品群は独特の世界観を感じさせる。
イメージだけで作り上げる芸術
この作品を作り出したのは、フィラデルフィアを中心に活動する芸術家、ケイトリン・マコーマックさん。
そして驚くべきは、この作品すべて、事前に編みあがった状態を決めてから編み出すのではなく、イメージだけを基に形にしていっているという点だ。
つまり細かな編み方など決めずに編みはじめるということか、、、
こういう立体的な作品をイメージだけで編み上げるとか、すごすぎるだろ、、、
しかし、芸術大学在学中にはイラストレーションを学んでいたという彼女、なぜかぎ針で作品を作りはじめたのだろうか。
大切な祖父母の死をキッカケに編み物作品を作りだした
そのキッカケは祖父母の死にあったという。
短期間に祖父母を失った彼女、その悲しみを乗り越えるために、祖母から教えてもらったかぎ針編みを祖母が使っていた道具を譲り受け、作品を作りはじめたのだ。
しかし彼女は言う。
私はいつも喪失感に苛まれている。そしてそれをのりこえる事が出来ない。
彼女の作品に漂う独特の世界観は、その消えることのない喪失感からきているのかもしれない。
彼女の作品と世界観は、多く人の目にとまり数々のギャラリーで展示、販売されてきた。
今後も、自らの持つ世界観をかぎ針で編みだす彼女の作品は、多くの人を魅了していくだろう。