この乳首の主、男性か女性か分かる?ジェンダーレスを訴える者とインスタグラムの戦い

カルチャー

男はよくて女はダメなんて、時代遅れ

instagramの基本規定にはこういった決まりがある。

利用者は、本サービスを通して、暴力的、裸体が写っている、部分的に裸体が写っている、差別的、不法的、侵害的、憎悪的、ワイセツ的、性的に露骨な写真もしくはその他のコンテンツを投稿することはできません。

このように、アダルトな内容を載せてはいけないことはSNSでは基本中の基本。そんなことわかっているのだが、ではどうして男性の乳首が写っている写真は投稿しても違反にならないのだろうか。もし女性の乳首が写っている写真を投稿しようものならすぐに規定違反で削除されるのに…。これは男女差別にあたらないのだろうか。

インスタグラムの男女差別に対抗。

男女差別ともとれるインスタグラムの規定に対抗しようとあるアカウントが立ち上がった。その名もGenderless Nipples(ジェンダーレスニップルズ)。このアカウントには“ドアップな乳首”がメインに投稿されている。

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どうしてこんなに乳首のドアップばかり投稿するのかというと、インスタグラム運営に向け、ドアップなら「男か女か分からないでしょ?消せるの?消せないの?」という挑戦状にするためだ。たしかに乳首のドアップだとこれが一体男性のものなのか、女性のものなのか、まったく分からない。

実際、インスタグラム運営側も間違えて男性の乳首写真を違法コンテンツとして削除したことがあるようだ。これを受け、ジェンダーレスニップルズは見分けもつかないのにどうして女性の乳首が映る写真だけを違反とするのかとまくし立てている。

乳首を出したい人、募集中

ジェンダーレスニップルズの活動に賛同できる人は自分の乳首写真を送ることもできる。撮影方法は以下のように説明されている。

男性とも女性とも判断されないために、まず乳首の周りに毛が生えている人は剃りましょう。そして、明るい場所で乳首を真正面からパシャリ。このときカメラと乳首の距離感はコーラ缶1本分くらい。綺麗に撮れたらあとはジェンダーレスニップルズにダイレクトメッセージで送るだけ。自分で撮影するから案外ハードルは高くない?

個性が輝く乳首たち。

ひまわり乳首。

「BITE ME(私をかじって)」乳首にピアス…痛そう。

乳首に虫…。みんな同じ生き物ということを伝えたいのだろうか。

まだまだ続くであろう、ジェンダーレス問題

こういった活動を見ていると、たしかにどうして男性の乳首はいいのに、女性の乳首はだめなんだろう?と思えてくるが、我が国日本ではそこまで積極的に乳首を出したいという人はいないように思う。

というのも、海外と違って日本にはヌーディストビーチのような公共で全裸になる場所がない。混浴風呂とか露店風呂とかはあるけど、そもそもお風呂シーンではモラル的にあまり写真を撮ったりしないし、解放されたいからといって全裸で露天風呂に入るわけでもないように思う。(人によるが…)

男性の乳首はよくて、女性の乳首はどうしてダメなの?と言われるとはっきりとした説明ができないのが苦しいが、一般的には「性的な対象物になっている」からだと思う。出したいと思っている人は性的なものと思っていないとしても、見ている人が性的な目で見ているとしたら、そこにはインスタグラム上で規定違反が生まれる。

近頃ではジェンダーレスを促す活動が積極的になっているが、感じ方や捉え方というものは物体でないだけに線引きがとても難しい。インスタグラム運営側も健全なコンテンツを提供するために基本規定を作っているわけだが、これからこういったジェンダーレスな活動が増える度に、おそらく頭を悩まされることになるのだろう。

また、逆の立場としてジェンダーレスを求める者は、くじけず積極的に世間にアピールし続けるしかないのだ。簡単に解決されることではないこの問題の答えが出るのはまだ先になりそうだが、答えが出るまで見守り続けたいと思うのであった。

参照:instagram12Instagramヘルプセンター

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難しいほうの峯

強烈なほどボディコンに憧れをもつ平成生まれ女。苗字をスムーズに読み書きしてもらえたことがないストレスフルな人生を楽しむほどのポジティヴさが売り。遠慮せず喜怒哀楽をありのままに表現しすぎるのが玉に瑕。

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