水中遺跡。なんと魅力的な響きだろう。
子供の頃、映画『天空の城ラピュタ』で見てワクワクしたことを思い出す。
そして今回、本物の水中遺跡がメキシコで見つかったというニュースが飛び込んできた。
こちらがその遺跡だ。
これは大干ばつに襲われたダム底から発見された、およそ450年前の遺跡なのだという。
一体なぜこんなことが起きたのだろうか。
大干ばつがもたらしたもの
2015年、メキシコのチアパス州にあるネツァワルコヨトルで大干ばつが発生し、25メートル(ビルの8階分に相当)も水位が下がった。
すると驚くべきことに、ダム底から寺院が登場したのである。
#Mexico Drought: Colonial Era Church Surfaces As Drought Lowers #Water Levelshttp://t.co/NJA745pnqq #climate pic.twitter.com/G7biN1c5yi
— Assaad Razzouk (@AssaadRazzouk) 2015年10月17日
この寺院は「サンティアゴ寺院」と呼ばれ、1564年にドミニカ共和国の宣教師らによって建設された。
そして1773年、ペストの流行により廃墟と化したのだという。
水中都市ならぬ水中寺院
そうやって忘れ去られた寺院はおよそ450年後、再び日の目を見ることになる。
実は2002年にも一度水位が下がっており、その時は近くまで歩いていけるほどだったそうだ。
現在では地元の漁師らが、近くまでボートで連れて行くツアーも行っている。
#Abandoned Temple of Santiago, Chiapas (Mexico) pic.twitter.com/XZ2IE7Pnuo
— Architectour Guide (@architectourGD) 2017年9月1日
まるで映画『ルパン三世 カリオストロの城』のワンシーンのような、サンティアゴ寺院。
その姿には、廃墟マニアならずともロマンをかきたてられるはずだ。
参照元:Instagram、Twitter[1]、[2]