人が亡くなったとき、多くの遺族は喪失感や後悔など、様々な負の感情にさいなまれるものだ。そんなときに無神経な手紙が送られてきたら・・・私(高勢)も正直かなり精神にダメージを負うと思う。
というのも、電子決済サービスのペイパル社が亡くなった女性に対し「あなたの死は規約違反です」という手紙を送ったというのだ。あまりにも無神経な対応だとして、遺族はペイパルを強く非難している。
妻の死後送られてきた手紙にショックを受けた夫
イギリスに住むリンゼイ・ダードルさんは、37歳の若さで亡くなった。死因は乳がんを発端としたがんだったという。リンゼイさんが亡くなってから3週間後、夫のハワードさんは悲しみに暮れながらも、ペイパルにリンゼイさんの死を連絡した。
それから数日後、ペイパルから手紙が届いた。しかしその手紙は「重要:この書類をよくお読みください」から始まる、物々しい手紙であった。
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手紙は続けてこう書かれていた。「あなたのアカウントは現在、約47万円(約3200ポンド)の借金があります。あなたが死亡したとの通知を受けましたが、これはペイパル・クレジット規約の15条4項に違反しています。」
これを読んで、夫のハワードさんは大変なショックを受けた。最愛の妻を亡くし傷心しているところにこんな手紙をもらえば、無理もないことだろう。
原因はなんだったのか?
ハワードさんがペイパルに問い合わせをしたところ、この手紙が送られてしまったことには3つの原因が考えられるという回答があった。
1:プログラムのバグ
2:手紙の定形書式に問題があった
3:人為的なミス
ペイパルはこの問題に対処するが、「内部の問題」であるため情報の共有はできないとしている。
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ハワードさんは今後自分のように傷つく人が増えないようにと、ペイパルに改善を求めている。
コンピューター全盛の今、メールや手紙の定型文はもはや当たり前のことだ。しかし特に人の死に関しては、企業側ももう少し配慮してもらいたいものである。
参照元:フォックス・ニュース、Facebook