スワドリングって知ってる?
皆さん、スワドリングという言葉をご存知だろうか。
スワドリングとは、赤ちゃんをタオルなどの布でくるんで手足を制限することによって、赤ちゃんの夜泣きの原因であるモロー反射という睡眠中の突発的な動作を抑え、ぐっすり寝かせるというものである。日本でも徐々に、このスワドリングが知られるようになり広まりつつある。
そんな赤ちゃんのためのスワドリングが、日本で大人のためのエクササイズとして取り入れられたとして海外で話題になっている。
ホラー映画のワンシーン?
その大人のためのスワドリングの映像がこちら。
何かの生物が白い布に包まれ、ぐらぐらゆれる。一見、ホラー映画のワンシーンのように見える。しかし、これが正真正銘、大人のためのスワドリング「おとなまき」である。
この「おとなまき」の発案者、京都トコ会館の会館長である渡部信子さん。育児をする女性の肩こりや腰痛などの悩みを解決するために考案された、新感覚、画期的なエクササイズなのだ!
方法は簡単に言うと、まず首を守るサポーターを巻く。そして、あぐらをかいた状態で手を胸の前でクロスさせ、おとなまき専用の伸縮する布にくるまれる。そしてあとは、ゆれたり、手足を動かしたりするだけ!こちらが詳しい手順の動画。
人にくるんでもらったり、わりと手間がかかり大変そうだ。自分ひとりで出来たことではない。そんな人たちのために、NPO法人美えな塾という団体が、おとなまき講習会を定期的に開催しているようだ。
本当に効果はあるのか?
ここで、疑問なのが、「ていうか本当にこんなんで、効果はあるのか?」ということである。
実際に体験した女性は、「リラックスできる!」、「体がすごくあったかくなった!」、「首がすごく伸びる!」など意外な効果に驚きの様子。さらに美えな塾の理事長、片山さんによれば、体を動かすことがインナーマッスルのエクササイズにもなるという。
しかし、ある整体師は、
「(巻かれた状態で)ぜんそくの人が、呼吸をするのが楽になるかもしれない。でも、(布を)取れば一緒ですから・・・。それ以外、特になにか経絡的(東洋医学で、つぼとつぼを結びつらねる道。)にも運動系的にも良くなるのはあんまり考えられないですね。」
と少し、おとなまきの効果には懐疑的だ。
最近、筋トレにはまっている筆者自身としては、おとなまきはインナーマッスルのエクササイズとしては、効果的だと思う。しかし、おとなまきが肩こりや腰痛の解消につながるのかと言われると、「ほんとうにこんなで治るのか」と整体師の意見に賛同したくなる。
しかし、体験した本人たちがこうも絶賛なのだから、今回は一応そちらを信じよう。
海外で流行するかも!?
そんな、おとなまきが海外で話題になっているのだ。
Try "Adult Swaddling", they said.
It'll be fun, they said. #swaddling pic.twitter.com/lJQbqtnKPE— Alex Holley (@AlexHolleyFOX29) 2017年2月1日
このように海外のニュースで取り上げられたり・・・
Lying down version of text neck. I don't think that neck support does anything = farewell spine #otonamaki pic.twitter.com/NHbEsVkUBK
— Anisha (@aatdiaries) 2017年2月2日
「首のサポーターがまったく機能すると思えないわ。さよなら、脊椎。」と冗談を言ったり・・・
นี่คือ ‘otona Maki’ วิธีผ่อนคลายแนวใหม่ของญี่ปุ่น การันตีสบายตัวเหมือนได้กลับไปอยู่ในครรภ์แม่อีกครั้ง#spokedark.tv ???? pic.twitter.com/YxKnhmez6f
— Frequency (@HS2_QRK5_s9) 2016年12月23日
なに言ってるかわからないけど、ローマ字で「otona maki」と言ってみたり・・・
そう、海外では日本より先に人気?かは分からないが、「おとなまき」が話題になっているのだ。海外の人の投稿を見ていると「なにやってんだ、ジャパニーズ(笑)」という雰囲気が見られるが、これを機会に日本発の「おとなまき」が世界中で流行すれば、実際の効果はどうあれ、なんだかうれしい。
もし、皆さんの中にも、気になっている方がおられれば美えな塾による、おとなまき講習会に参加してみてはどうだろうか。
それにしても、おとなまきが何体も並ぶと、どうしてもホラーに見えてしまうのは私だけだろうか。なんだか、海外で話題になった理由が分かる気がする。
参照元:ロイター通信、美えな塾、YouTube[1]、[2]、Twitter[1]、[2]、[3]