【牛に見える?象に見える?】インドの寺院の石像は900年前の錯覚クイズ!

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900年前、石に刻まれた錯覚クイズ

ネット上で話題となる錯覚というと、奇跡的な偶然が生み出した錯覚写真や、ソフトウェアでデジタル合成されたものが主流である。

当サイトでご紹介したものだと、ショートヘアの女性の首爆笑錯覚写真9連発ヒョッロヒョロ~の足、等が前者にあたり、この画像には丸が隠されている!何の数字が見えますか?等が後者にあたる。

今回ご紹介する錯覚はそれらとは異なり、石に刻まれた物である。インドでは有名な寺院にあり、その歴史は900年にも及んでいる。

いたって素朴だが、人間が面白がる物は昔からあまり変わっていないという事が良く分かる。

ヒンドゥー教の神話的寓話が投影されたもの

石に刻まれたこの動物、頭は一つ、そこに二つの胴体が見事に結合されている。
右側を注視すれば「象」が見えるが、左側を注視すると空を見上げる「牛」が見える。

この石像があるのは、インドの南部タミルナドゥ州ダラシュラムのアイラヴァテスヴァラ寺院。
900年前のチョーラ王朝時代に創建されたこのヒンドゥー教の寺院には、12世紀の美しいドラヴィダ建築と神の化身や戦車などの彫刻装飾が施された歴史的遺物が多数存在している。

ちなみに、牛はヒンドゥー教のシヴァ神の乗り物であり、象は天界の王インドラの乗り物だそうだ。宗教的な寓話が投影されている石像は、信者に教義を知らしめるために必要なものだったのであろう。

この石像、今月の16日にインドの大手ニュース系メディア”IndiaTimes”で取り上げられ、改めてインド国内で話題となったようだ。

こういった表現技法は、絵や図形の中に違う見え方が隠されている「多義図形」と呼ばれるだまし絵の一種と言える。”隠し絵”や”ダブルイメージ”などとも呼ばれる。

人によって違うものに見えたり、見続けているうちに見え方が切り替わったりする。複数の見え方のうち一方を脳が選んでおり、一般的に自分が興味を持っている対象ほど見えやすいと考えられているため、こんな現象が起きるのだそう。

あなたの目にはどのように映っただろうか?

参照元:IndiaTimesWiki Twitter

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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