【食中毒に注意】沸騰させても死なないウェルシュ菌って知ってた?対策をまとめてみた!

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梅雨が終わるといよいよ本格的な夏がやってくる。夏になって気になることの一つは「食あたり」だ。

前日に作った料理を冷蔵庫に入れずに放置した結果、だめになってしまったという経験のある人は少なくないだろう。腐ったということに気づき、食べなかった場合はまだましである。しかし、気づかずに食べてしまった場合はもう最悪。酷い場合には何日も下痢腹痛が続く場合もある。

「まあでも食べる前にしっかり火を入れれば大丈夫でしょ(笑)」と軽く考えているあなた!そんな軽い考え方は今すぐ改めたほうがよい。なぜなら煮沸しても死なない細菌が存在しているからだ!!

その細菌は…ウェルシュ菌である!

煮沸しても死なない「ウェルシュ菌」

稀にメディアで取り上げられることもあるため、知っている人もいるだろうか。最近特に注意喚起がなされている。

加熱しても生き残る「ウエルシュ菌」による食中毒を防ごう!
~作り置きした料理にはご注意を~

今年になってから、飲食店や調理施設が提供したカレーライス等の煮込み料理を原因とするウエルシュ菌食中毒が各地で発生し、毎回、数十人単位の患者数が報告…

内閣府 食品安全委員会さんの投稿 2017年5月26日

ウェルシュ菌は、食中毒を引き起こす細菌の一種。健康な人の便からも検出されることがある。ウェルシュ菌そのものが原因というわけではなく、大量に増殖した細菌の生み出す毒素「エンテロトキシン」が食中毒を引き起こすとされている。今まではただの食あたりとされていたものも、ウェルシュ菌が原因なのではないかと疑われるようになったため、近年注目されている。

そして、このウェルシュ菌の恐ろしいところは、1時間以上加熱しても殺菌できないことである!そのため、作りおきしがちなカレーシチュー煮物などが原因食品となる。つまり、一晩寝かせたカレーは危険だったのである!

いや最強かよ…加熱したら死ぬと思いますやん…じゃあどうすればええねん…

対策

対策は、とにかく繁殖させないこと。これに尽きる。じゃあ繁殖させないためには?というと…

  1. 加熱したものはなるべく早く食べること
  2. 翌日に残す場合は加熱したものをすぐに冷蔵庫に入れて冷やすこと
  3. かき混ぜたり、小分けにして保存したりすることで空気に触れさせること

この三つである。

ウェルシュ菌が繁殖しやすい温度は12~50℃とされている。そのため、沸騰させてかなり高い温度を保つか、冷蔵庫に入れて低い温度を保つかということが予防策となる。また酸素を嫌うため、空気に触れさせることも有効である。

しかし、これが難しい…しっかり加熱して空気に触れさせるというのはまだ可能だが、冷蔵庫に入れておくというのがネックである。

家族で住んでいる場合、冷蔵庫がいっぱいになっている家庭も多いはずだ。筆者の母親いわく、「作ったもの全部を冷蔵庫に入れるなんて(スペース的に)できるか!」ということらしい。

また一人暮らしをしている場合はあまり大きな冷蔵庫を持っていない人が多く、「冷蔵庫には酒がいっぱい入っているから料理を入れるスペースなんてない」という意見もあった。

一時話題になったアニサキスに比べ、ウェルシュ菌による食中毒の症状は軽いのでまだマシだ。とはいってもやはり、食中毒にはなりたくない。今年の3月に二度も食あたりを経験した筆者はかなり恐れている。

料理をよくする人はくれぐれも気をつけて欲しい。恋人に手料理を作ったけど食中毒になっちゃった!なんてことは避けたいところだろう。

参照元:Facebook食品衛生の窓食品安全委員会 ファクトシート

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akt

気軽に生きていたいけど、そうできないタイプの学生。最近の悩みは二日後に筋肉痛が来ること。

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