服装違反をしているのは女生徒だけ?
8月中旬、米テキサス州にあるマルクス高校にて、服装の校則違反啓発運動動画が公開された。
あなたはこの動画をみて、違和感を感じるだろうか。
実は、動画に出てくるのはすべて女生徒なのだ。
ショートパンツを履いた女生徒たちは先生に呼び止められ、教室へ連れていかれる。そして、まるで洗脳するかのように繰り返しこう言わされているのだ。
私はアスレチックショーツを履きません!
私はアスレチックショーツを履きません!
私はアスレチックショーツを履きません!
さらに、動画のなかで使用されている音楽はM.I.Aの「バッド・ガールズ」なのだから、どう考えても女生徒を対象にしたとしか考えられない。
10代女子の性を過剰に意識しないで!
この動画をみて違和感をおぼえた生徒のひとりキャサリンさんは、自身のツイッターで異議を唱えた。
すると彼女と同様、この動画が差別を生むものだと感じた多くの女生徒や保護者から共感を呼び、すぐさま学校長に掛け合ったのである。
なぜ女子だけがショートパンツを履いてはいけないのか。タンクトップで肌を露出したり、腰まで降ろしたズボンでパンツをみせている男子は校則違反にはならないのか。
このように10代の女子の性を過剰に意識することはセクシズムであり差別であると主張したのだ。
これを受け、学校長はすぐにコメントを発表し、動画や音楽が明らかに女性蔑視したものだったことを謝罪したのである。
海外の一般的な校則事情
海外での校則として一般的なのは、肩や胸、お腹など露出が多くならないこと、そして手をまっすぐ伸ばしたときにスカートやズボンの丈が手より短くならないことなどがある。
そして、これらもやはり女生徒に限定されがちなのだ。男女平等が進む今、性別を問わない校則を今一度考え直す必要があるだろう。
しかしながら、生徒の主張に対し学校長が謝罪するというケースは日本ではなかなか考えられないだけに、アメリカという社会の柔軟性は見習うべきところがあるのかもしれない。
参照元:YouTube