100万人を殺害できる量の薬物所持
5月25日、米ノースカロライナ州ダーラムで車中に薬物を隠し持っていた疑いでカレン・ガルシア・エウセダ(24)が逮捕された。当時、車中には容疑者の4歳になる娘もいたといい、現在娘は親族のもとに預けられている。
エウセダ容疑者が所持していたのはフェンタニルと呼ばれる薬物で、主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドだというが、その効果はモルヒネの約100倍ほど強力だという。
Woman arrested in North Carolina with enough fentanyl to kill 1 million people, deputies say https://t.co/kfJWHhezF1 pic.twitter.com/ya31nwltav
— FOX8 WGHP (@myfox8) May 27, 2021
ダラム郡保安官事務所の麻薬取締局によると、フェンタニルは違法に製造、使用されており、1キロで約50万人を死亡させることができるほどの強い薬物だという。エウセダ容疑者の車内からは2キロのフェンタニルが見つかっており、つまり100万人を殺害できる量の薬物を隠し持っていたというのだ。
安易に薬物に手を出さないで
現在、エウセダ容疑者は人身売買と児童虐待の2件の罪で起訴されているが、今回の一件で事件が明るみになっていなければ、このとんでもない量のフェンタニルが世間に出回っていただけに想像するだけで恐ろしい。
近年、アメリカでの薬物の過剰摂取による主な死亡原因は合成オピオイドによるものだというが、薬物の没収は毎年増加傾向にあり多くの人が薬物に依存していることがうかがえる。薬物がどれほど人体に危険であり人生を変えてしまうのか、薬物依存の代償をみて今一度しっかりと考えてほしいものだ。