つきまとわれる少女にSOSの合図を促せる
2月のある週末、米テキサス州コーパスクリスティにあるスターバックスで勉強をしていた18歳の少女に、しつこく話しかける男の姿があった。男は少女に積極的にアプローチをかけ、その姿を奇妙に感じたというスタバ店員はある方法で少女にSOSを促せることを思いついたという。
少女のもとへ「オーダー忘れで取りに来られなかったホットチョコレートが余ったのでどうぞ」とドリンクを届けたのだ。そして、少女が手にしたカップにはこう書かれていた。
🇺🇸 Un barista de Starbucks a apporté une boisson avec une note « est-ce que ça va ? » à une cliente qui semblait être dérangée par un homme venu à sa table. Le message lui précisait de retirer le couvercle du chocolat chaud si elle avait besoin d’aide. (The Independant) pic.twitter.com/PTdJaGyN9T
— Mediavenir Good News (@MediavenirGN) February 22, 2022
大丈夫ですか?私たちが介入しましょうか?もし助けが必要ならカップの蓋を外して知らせてください。
そう、少女のもとへ運んだカップにメッセージを書き込み、周囲がこの状況を把握していること、そして助けが必要なら介入できることを知らせたのである。
ひとりじゃないことで得られる安心感
結局、少女が蓋を外すことはなかったが、帰宅後に母親に一連の経緯を伝えたところ母親は自身のFacebookに「誰かが他人のことを、特に10代の少女のことを気にかけてくれていたことを知り安心しました」と、店員の行動に感謝の気持ちを述べた。この投稿は反響を呼び拡散されたため、個人が特定されるのを恐れた母親はのちに投稿を削除している。
ニュースが報じられると「自宅で安くて美味しいコーヒーが作れると知った今、スタバには行かない」「他人のビジネスにどこまで首を突っ込むんだ」「もう何もできない」などと批判的なコメントも見受けられたが、万が一の時のために店員がとった行動には称賛の声が多数寄せられている。
たとえ少女がそこまでの恐怖を感じていなかったとしても、店内に様子を気にかけてくれている店員がいるということはどんなにか少女を安心させてあげられたに違いない。
同様に、以前ナンパ男に困っていた女性にメモを渡したバーテンダーにも称賛の声が寄せられたが、店員らは普段働いている場所だからこそ、何か異変が起きたときには気付きやすいのだろう。