暴れる男を一発KOした警備員の正体は!?
今年4月、元プロボクサーのマイク・タイソン氏が機内で挑発してきた若者をボコボコにする動画が物議を醸したが、その後、米カリフォルニア州サンマテオ郡の地方検事が不起訴とする方針を明らかにしたことは記憶に新しい。許される範囲の暴力なのか、それともいかなる場面においても暴力は許されないのか多くの議論が交わされるなか、今回起きた出来事に関してあなたはどう感じるだろうか。
6月14日、英ロンドンにある『ボックスパーク ウェンブリー・スタジアム』の外で一人の男が暴れていたという。男は暴言を吐き、殴りかかる素振りをみせたりと手のつけられない状態となっていたのだが、そこへ現れた警備員によって一発KOされてしまったのである。
Former British heavyweight champion Julius Francis (who fought Mike Tyson) now working as security at BOXPARK Wembley and dealing with some trouble today…
[🎥 @GloryGloryTott]pic.twitter.com/MDL9yVLfZ9
— Michael Benson (@MichaelBensonn) June 13, 2022
実はこの警備員、元英国ヘビー級ボクシングチャンピオンで、現役時代にはマイク・タイソン氏とも戦ったことのある、ジュリアス・フランシス氏(57)だったのだ。
暴力の是非が問われる
2006年に引退したフランシス氏は、現在スタジアムの警備員として働いているというが、まさかそんな人物のパンチをくらうとは思ってもみなかったことだろう。
この動画が拡散されると「スタッフや自分の身を守るために必要だった」「この場合は仕方ない」「いかなる場合でも暴力がダメというのとは違う」という意見もあれば、「こんなパンチを食らわせる必要はあったのか」と暴力は許されないという意見も見受けられた。これに対し、ボックスパーク創設者はフランシス氏の行動を支持するとの声明を発表しており、また警察による捜査もおこなわれたがフランシス氏は現在警備員としての仕事を一時的に停止しているとはいうが起訴などはされてはいないそうだ。
近年、物議を醸している公の場での暴力事件に関しては、自分や大切な人を守るための暴力だったとしてもその是非が問われることが多くなっており、それは国によって、そして個人によっても見解が大きく異なるのだろう。
参照元:Twitter、yahoo!sport