12月17日、フランス南部トゥーロンにあるサント・ミュッセ病院で、肛門に不発砲弾を挿入した88歳の男性が救急外来へ駆け込み、病院と付近の住人達が一時的に避難を余儀なくされる、という事件が起きた。
まるでコントのようで俄かには信じがたい事件だが、その詳細についてフランスの報道機関“Var-Matin”が報じている。
Hospital evacuated after 88-year-old man turns up with WW1 bomb stuck in rectum https://t.co/6euVmImNIK
— Daily Mail Online (@MailOnline) December 21, 2022
この男性が病院に駆け込んできたのは、土曜日の夜。男は第一次世界大戦時代の年季物の砲弾を肛門に挿入したものの取れなくなってしまい、救急外来へ駆け込んできたという。当然のことだが、医師は爆弾が男性の体内で爆発する危険性を鑑み病院と周囲住民を一時的に避難させ、爆弾処理の専門家を呼んだ。
幸いにも、爆弾処理班がすぐに到着し、腸内の砲弾は“第一次世界大戦の頃の古いもので、爆発する危険性はほとんどない”と彼らは判断した。それを受け、医師は男性の腹部を切開、外科的に爆弾を除去することに成功した。
その腸内に挿入されていたのは、長さ8インチ (約20cm)、幅2インチ(約5cm)以上もある爆弾だったという。
サント・ミュッセ病院の広報担当者は、
「土曜日の午後9時から11時半にかけて、爆弾処理要員の介入、成人や小児の救急患者の避難、および入ってくる救急患者の迂回を必要とする緊急事態が発生しました」
と事件を説明した。「私たちはあらゆる予防策を講じ、非常に慎重にリスクを管理しなければなりませんでした」と病院側の応対の苦労を述べ、最後に88歳のこの患者は順調に回復していて、現在のところ「健康状態は良好」であると付け加えた。
異物を肛門へ挿入してしまい、困難に陥るという事件は思うよりも頻繁にあるもののようだ。当サイトedamame.でも、腸にペットボトルが入っていた件、縄跳びが膀胱に詰まり腹部切開手術となった79歳日本人男性、性器にUSBケーブルを挿入し緊急手術、直腸に巨大なオモチャが入り込んで抜けない等、過去に幾つも事例を報告させて頂いてる。
しかし、そのブツが爆弾となると影響が及ぶ範囲は甚大。ひそかな楽しみにどんな物を使っても個人の好き勝手ではあるが、なるべく周囲の迷惑にならない範囲で楽しんでいただきたいものだ。
(ちなみに、お隣イギリスでは、尻に対戦車砲弾が入ってしまった英人男性が緊急搬送!(2021年12月の記事)という類似の事例がある)
参照元:varmatin.com、twitter