昨日(6月9日)の月はホントにピンク色だったの!?
心が空っぽになると、つい空を見上げてしまうんだ・・・
いきなりポエミーにはじまってすいません、編集部のおまつです。
みなさん、昨日は恋が叶うと言われているストロベリームーン、ご覧になりましたか?
いやぁ綺麗なピンク色でしたねぇ・・・・
って、いつも通りじゃねかっ!!!!!!
だれだ、ストロベリームーンって言ったやつは!
この残念な気持ちをどうしてくれんだ!?
例えるなら、お店で和風ポトフ頼んだら、見慣れた煮物が出てきちゃった!的な感じだよまったく!
いや、待てよ。
もしや私(おまつ)以外の人にはピンク色に見えていたのか!?
北斗の拳で、死を前にしたトキに死兆星が見えたように、まだ恋ができる人間には昨日の月がピンク色に見えていたとでもいうのか・・・
おまつにはもう恋をすることも出来ないというのか・・・チキショー!!!!
こうなったら専門家の人に昨日の月が本当にピンク色だったか確かめてやる!
専門家にお話をうかがってみた!
というわけで、大阪市立科学館の学芸員、飯山青海さんにお話をうかがってみた!
--昨日(6月9日)はストロベリームーンということだったんですが、本当にピンク色だったんですか?
飯山さん
いいえ。ピンク色ではなかったと思います。
--やっぱり!でも、この夏至の時期に月がピンク色に見えると言われていますが・・・
飯山さん
あまり時期的なものは関係ないと考えたほうがいいです。
また、オレンジ色に見えることはあるかもしれませんが、ピンク色に見えることは厳しいんじゃないでしょうか。
--では、オレンジ色に見える時はどんな時ですか?
飯山さん
月が空の低い位置に出ていれば、月の形や季節に関係なく可能性があります。
--低い空に月があると、色が変わるのですか?
飯山さん
そうです。太陽が、昼間は全然赤くないのに、夕日の時はオレンジや赤になるのと同じです。
--なるほど!夕日ってオレンジ色に見えますもんね!夏至だとか満月だとかに関係なく、月が空の高い位置か低い位置かでオレンジ色っぽくなる可能性があるのか。よく分りました、飯山さんありがとうございました!
やっぱりピンク色ではなかった
まずは謝らなければならないだろう。昨日の記事において月がピンク色に見える可能性があることを伝えたが、これはかなり可能性が低そうだ。
実際、記事に掲載した写真は加工したものではなかった。さらに夏至のこの時期は月が高く昇らずに大気の影響を受けやすく、月が高く昇る冬至の時期などに比べるとオレンジ色に見える可能性はあった。ただし、肉眼であの色の月を見るのはかなり難しいと考えられる。
つまり昨日の月は、私(おまつ)以外のほとんどの人にもピンク色には見えていなかった可能性が高い。残念ではあるがそれが事実のようだ。
しかし、ストロベリームーンは見れなかったが、久しぶりに空を見上げてゆっくりと月を見た私(おまつ)としては、その美しさを再認識できるいい機会になったのではないかと思うのである。
これからも、空を彩る天体ショウに期待しつつ、edamameでも積極的に伝えていきたいと思う!
取材協力:大阪市立科学館