どれだけダイエットを頑張っても、雑誌やファッションショーに出ているモデルのようにはなれず、どうして私はこんな体型に生まれてしまったの、、、と頭を抱えたことがある女性は多いのではないだろうか。筆者もそのうちの一人である。
※この画像はイメージです。
華々しいモデルたちは細いのに胸が豊満で、脚なんてどこまでも長い。
知らぬ間に美しい人はそうあるべきだと洗脳され、不健康なダイエットにも励む女性が多い昨今。それに歯止めをかけるような法律がフランスで制定された。
修整したことを明記せず写真を使用したら最大500万円罰金の刑!!
ファッション業界ではモデルをより美しく見せるために写真加工ソフトを利用し、脚やウエストを細く加工したり、胸やお尻を強調してみたり、写真を修整することが当たり前となっている。
それに対し、フランスでは10月1日から、加工をした写真を使用する場合、『Photographie retouchée(修整写真)』というマーク付けを義務化する法律が施行された。
違反した場合、最大3万7500ユーロ(日本円にして約500万円)の罰金が発生するという。
モデルに憧れを持つ若者たちは、加工された写真を『現実』として受け取り、痩せなきゃ美しくない!!といわんばかりに極端なダイエットに走る。
その結果、フランスでは15~24歳の死亡原因、第2位に『摂食障害』がランクインしている。これは由々しき事態だ。
『修整写真』のマークが付くことで、モデルの細さがリアルではないと理解し、健康を害するほどの過剰なダイエットに走る人が減少することを、影ながら祈るばかりである。
↓女優兼、歌手のゼンデイヤがインスタグラムにあげて話題となった加工写真。
左:加工済み。右:加工なし。
見比べると、脚の太さや全体的なボリューム感をスッキリさせているのが分かる。加工なしでも十分魅力的だと思うのだが、、。
モデルの痩せすぎや写真の加工については、過去から幾度となく抗議の声があげられていた。
フランスでは2017年5月、極端に痩せているモデルの活動を禁止する法律が施行されており、大手ファッションブランド、ルイ・ヴィトンやグッチなども、痩せすぎモデルは今後起用しないと表明している。
そして写真加工についても、今回の法律制定により厳しく取り締まられることとなった。
これをきっかけに痩せているという美しさだけでなく、まずは健康なことが大切だと、ファッション業界から発信されていけばいいなと願う、万年ダイエッター兼、健康体の筆者であった。