ソーシャルゲームの課金問題が増加中!
世界中で子どもたちを魅了している、スマートフォンのソーシャルゲーム。そのほとんどが基本無料と謳い、アプリ内購入で課金を促すというビジネスモデルで動いているが、そのせいか、世界中で子どもが勝手に課金を行ってしまい親が払いきれなくなるような事件が多発している。
今回紹介する中国の男の子も同じように3000元(日本円にして51882円相当)をソーシャルゲームに勝手に課金してしまったらしい。
もちろんこれを知ったお父さんは怒らないはずがない。しかし、その罰の方法になぜか賛同があつまっているらしい!
茫然自失で座り込む少年
1月16日、中国・貴州省貴陽市から不思議な動画が投稿された。寒空の下、道の真ん中には小さな男の子が座り込んでおり、心配する大人たちが「大丈夫?」と次々と声をかけている。だが、返事を口にせずボーッと固まってしまっている。
そこに突如、彼の父親が割ってきたらしい。通りがかった人が理由を聞くと、「こいつはソーシャルゲームで3000元も使ったから、罰として物乞いをさせてるんだ!」と答えたのだ。
男の子の年齢はわずか10歳だというが、お父さんのスマホを使い、テンセント社が配信する「王者栄耀」というアプリゲームで遊んでいたという。しかし、お金の価値もわからぬうちにドンドン課金ボタンを押してしまい、お父さんへきた請求金額はとんでもないものとなってしまったらしい。
物価が安い貴州省においては、3000元はかなりの大金。しかも、お父さんの給料一か月分にも相当する額だったのだそう。こうしてしこたま怒られただろう男の子は、茫然自失の状態で物乞いを命じられたのである。
この動画が投稿されると、中国のSNSでは「3000元を稼ぐのがどれ位大変かをわからせるための良い方法だ!」とお父さんに賛同する声が上がっていた。
なお、もしものことがあった時のためにお父さんは近くで見守っていたとのこと。これで男の子が反省してくれればいいものだが・・・。
・・・・・・・・・・・・
皆さんの中には、お正月にお子さんにお年玉をあげたら速攻で課金に使われ、勝手に大損して泣かれたという方もいらっしゃるかもしれない。そんな使い方をされたら、二度とあげたくなくなるのも当然だろう。
この様に世界中でトラブルが起きているようだが、消費者生活センターによると、こういった課金トラブルによって運営者に返金を求めても、返ってくる可能性は非常に少ないのだという。
同センターは、家族でゲームの遊び方を話し合うとともに、クレジットカード管理の徹底をするよう呼びかけている。