アメリカでは、ここ一年で銃乱射事件が多発している。中でも、今年2月に起きたフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件は記憶に新しい。
これを受け、全米各地では銃規制に向けてのデモが続々と発生しており、教育者の間でも「どう銃乱射から生徒を守るか」の議論が交わされている。
それに対しトランプ大統領は、教師を銃で武装させることを連日口にしており、多くの銃反対派から批判を受けている。こうした中、アメリカの学校は「銃を持つべきではないが、学生を守りたい・・・」という2つの思いの間で揺れている。
そんな中、先日4月10日、フロリダ州パークランドにある学区が500人の教師に野球バットを支給するという決断をしたという!!
これに対し、アメリカのネット民の間では「いやいや絶対無理だろ!!」という声が多く上がっている。
500人の先生にめっちゃ短いバットが支給
銃に対抗するために、教師たちが支給されるバットというのがこちらである。
・・・・・ご覧の通り、わずか40センチほどの黒い短いバット。
誰がどう見てもショボすぎると口にするだろう。
これを支給された教師は、銃乱射犯に対しての訓練は行われるようだが・・・頼りなさすぎるのは一目瞭然である。
バットの導入を決定したミルクリーク学区の教育長はこのように説明している。
これは最後の希望です。ですが、これはみなさんが求めていた選択の一つでもあります。
いつこれで子どもたちを守らなければならない日がやってくるかわかりません。我々は、すべての学校の各教室にバットを支給することが最終目標です。
同教育長は、あくまでこのバットは「象徴」として扱うように付け加えている。これを持ったからには、教師は子どもたちを襲撃犯から守るために戦わなければならないということを示すためだ。
学区の親たちに同意を求めたところ、最大で70%程の賛成が得られたとのこと。この決定に、アメリカのネット界隈で批判が続出し、茶化すような声も多く上がっていた。
・賛成した70%の保護者はアホだろ。全部の教室にバットなんか設置したって、隠さなければ子供が持ち出したりするかもしれない。何発か撃たれてても、アドレナリン出しっぱなしなら死ぬ前に乱射犯を叩きのめせる!とでも思ってるのか?
・なにこれ。本当じゃないよね?風刺だよね?
・これ渡すくらいなら黒板用の定規でよくね?
・「うおおお!悪い乱射犯め!」(パコッ)⇒バーン!(終了)
教師を全員ジェイソン・ステイサムにするのだったら話は別である。デカい三角定規とか分度器を使う方がまだマシだ。
・・・また、炎上しているのはこれだけではない。バット導入にあたり、一つの地区に約19万円を請求しているというのだ。
これに同意した70%の保護者たちは何を考えて賛成したのだろうか・・・。
危機感が足らないこのアイデアには、呆れるばかりである。